永田議員は攻殻DVDを見ていたんだろう論


攻殻機動隊SAC The Laughing Man」(笑い男のエピソードを中心に再構成したもの)のDVDをダラダラと観ていて、ふと気になる台詞があった。
OVAでの最終話にあたるエピソード、素子とアオイ(=笑い男)がぐぐって引用当てっこ大会を繰り広げるシーンである。


「あれは僕がたまたまネット上で見つけた一片のメールがきっかけだったんです」


思い出したのが例の民主党・永田議員の「堀江メール」をめぐる騒動である。もしかしたら、永田議員はこのDVDを観て公表に踏み切ったのではないか。
極めて真偽の怪しいメールを手元に実に悩ましい状態にあった中、たまたまレンタルビデオ店で手に取ったDVD。彼には自民党ライブドアとの構図がこう見えてきたのだ。

セラノゲノミクス社 = ライブドア
↓ 癒着・利益
薬島幹事長 = 武部幹事長


その後の顛末については、皆さんもご承知の通り。
「たまたま知りえた情報の確認と伝播を自身の使命と錯覚し奔走した」結果、見事に玉砕。
スタンドプレイから生じるチームプレイが結果的に大変なことになってしまった。
よくもまあ、確証も裏取りも何もなしでここまで突っ切ったものである。バトーなら「こんなに正義感丸出しじゃやられるに決まってるじゃねえか!」と一喝してるところだ。


永田議員にとっての不幸は、民主党ライブドア問題追及チームには公安9課のようにメールの真偽を見破れるような電子戦・情報戦に長けた人材がいなかったこと、またトップが荒巻課長のように世論の推移を予想して、解党後に再結成を図るような先見性や老獪さを持ち合わせた者がいなかったことに尽きる。いや創作上の人物と比較すんなって気もしますが。


正義の告発者=笑い男になるはずが、まさか笑われ男になってしまうとは。しかもメール自体の信憑性は非常に薄い、というより単にガセらしい。ありもしないものに踊らされる構図、これもオリジナルの不在がオリジナル無きコピーを作り出す現象、STAND ALONE COMPLEXが織り成す業か(何か言ってそうで何も言ってないてきとう文)。


以上の推論は私の中のゴースト(妄想ともいう)が囁いたもので、角度の高い根拠などは一切含まれていません。